1947-12-08 第1回国会 衆議院 鉱工業委員会 第40号
しかるに現在の政府の體制では、遺憾ながらこの責任を負うだけのことになつていないので、國家管理を行い、炭鑛現場の實情を政府みずからが直接に把握し得る體制を整えなくてはならないのでございます。次に石炭増産の要點は、石炭鑛業のように勞働力に依存する程度が大である産業では、いかに勞働者を働かせるかということであります。
しかるに現在の政府の體制では、遺憾ながらこの責任を負うだけのことになつていないので、國家管理を行い、炭鑛現場の實情を政府みずからが直接に把握し得る體制を整えなくてはならないのでございます。次に石炭増産の要點は、石炭鑛業のように勞働力に依存する程度が大である産業では、いかに勞働者を働かせるかということであります。
全體を通じて、指定炭鑛の管理につきましては、政府原案が、炭鑛現場業務の圓滑なる即決處理を促進する現實的な立場から炭鑛管理者に、管理の末端としてその責任と權限を認めていたのに對しまして、修正案におきましては、企業一體の觀念を重視する建前から、事業主に全般的に權限を留保しておるのでありますが、實質的に兩者の建前の相違は、管理の効果に大きな差異を齎らすものでないと考えております。
マツカーサー元帥より片山總理大臣に寄せられました書翰に基きまして石炭非常増産對策要綱を決定、著々これが實施に當りつつあるのでございますが、本年度三千萬トン達成の成否を決します冬期を迎えまして、増産歩調の急速化のため、今や一瞬の遅滯なく、一部の餘すところもなく、朝野を擧げて努力する時期に立至つたと判斷せられるので、今般連合軍司令部と一體となりまして、石炭増産特別調査團を組織いたしまして、向う二ケ月間炭鑛現場
全體を通じまして、指定炭鑛の管理につきましては、政府原案では、炭鑛現場業務の圓滑なる即決處理を促進する現實的な立場から、炭鑛管理者に管理の末端としての責任と權限とを認めておりましたに對しまして、修正案におきましては、企業一體の觀念を重視する建前から、事業主に全般的に權限を留保しているのでございますが、實質的には、兩者の建前の相違は、管理の效果に大きな差異をもたらすものではないと信じております。
しかしそういう煩雜な事務手續というものは、極力これを避けなければならないのでありまして、そのために一番山との接觸の深い石炭局の構成におきましては、十分經驗のある者を局員にいたしまして、たとえば實情にうといところの炭鑛に經驗のない官吏が、いきなり炭鑛現場に行つて仕事をするようなことになりますと、いきおいよけいな資料、よけいな書類を要求するようになると思いますので、これらは石炭局の構成局等につきまして、
しかしながら、商工大臣なり石炭廳長官、あるいは石炭局長は、炭鑛現場の業務計畫の實施、あるいは業務計畫案の作成に對しては、いろいろな命令を發する權限をもつております。また業務計畫の實施の上においては、監督上必要な命令は、いつでも出せるといふ態勢にあるのであります。
○平井(富)政府委員 これの代表權の制限につきまして、ただいまお述べになりましなように、企業の規模あるいは本社の所在地と炭鑛現場との地理的な條件等におりまして、一律にすべての炭鑛にあてはまる基準を設定することは困難であると存じます。
○西田委員 商工大臣のただいまの御答辯は、言葉の上においては、非常にりつぱな御答辯のように私も考えますが、商工大臣は炭鑛の現場の運營の實態をよく知つておらないではないか、炭鑛現場の運營の實態は、本社と現場というもの、企業と現場というものの間には、大きな會社であれば直通電話一本をもつて即時に連絡ができるようになつております。
これを要するに、政府といたしましては、敗戰下日本の國力の許す限度において、炭鑛には最重點的な施策を強行して、もつて本年度出炭三千萬トンの達成に對する炭鑛現場の熱意にこたえてまいつたのでありますが、幸いに第二・四半期にはいつて、石炭復興會議の主唱による石炭増産運動の高調に連れ、出炭はおおむねの地域におきまして、概して順調な推移をたどつておりますことは、まことに御同慶にたえないところであります。